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チャンめぐみのちょこっと中国NEWS

中国ちょこっとニュース Vol.123

■安倍首相誕生で日中の緊張関係は打破されるか?警戒感強いが、一部に期待も

銭江晩報、12月17日

 12月16日、日本の「右傾化」が進行しているとの認識が一般的な中国では、タカ派の筆頭と目される安倍内閣の発足に警戒感を広がる一方、日中関係の修復に期待も寄せられている。新華社国際部の江亜平記者と、日本企業研究院の陳言院長がコメントを寄せた。
Q1.自民党の極右的な公約と日本維新の会を代表とする第三極が足場を固めつつあるが、日本の右傾化をどう見るか。
陳言:
 経済的に低迷する日本では、新たなスローガン、新たな国策が求められているが、過去20年間で自民党も民主党も目立った成果を出せず、スローガンを唱えるにとどまった。
 石原氏による釣魚島(尖閣諸島)購入計画が支持を集め、民主党は9月11日に国有化に踏み切った。安倍氏は釣魚島への人員配置や平和憲法の改正により、軍事予算を拡充し、自衛隊を国防軍に格上げしようと考えている。
 また、石原氏の合流で維新の会の支持が拡大しているが、維新の会の執政能力は民主党よりも劣り、大きな成果を生み出せないだろうから、支持は失われていくだろう。
Q2.日本の右傾化に対し、米国はどのような態度を取るか。江亜平:
 米国の態度には二面性がある。日本に対し、中国に強硬な姿勢を取ることを期待し、釣魚島問題で漁夫の利を得ようとしている。一方で右翼勢力の動きを注視し、軍国主義の復活に警戒感を見せている。米国は日本の軍国主義の台頭を抑えつつ、中国への挑発をあおっている。これはパンドラの箱を開けるようなもので、自国の利益を損なうものだ。
陳言:
 日本の言論は近年非常に好戦的だが、現在は平和憲法を持つ国であり、言いたい放題をしているだけだと理解している。日本には下品な政治家が多数存在する。経済的成果が得られない中、政治は保守化が続いているが、米国はこの動きを歓迎している。憲法が改正されれば、日本は米国の戦争の手伝いができるからだ。これまで日本は、金は出すが人は出さないという姿勢だったが、人も出すということになれば米国は喜ぶ。
 また、現在の世界経済をけん引しているのは東アジアだが、その動きが鈍れば、米国の成長が顕著になる。これが米国の利益であり、米国はそれを見たがっている。
Q3.安倍総理誕生で中日関係はどう展開するか。
江亜平:
 安倍氏はその二面性を見る必要がある。強硬な右派であり、日本の戦争における罪を否定し、10月には靖国にも参拝した。だが、一方で硬直した中日関係を打ち破る可能性もある。安倍政権については、観察し、機会を与えつつ、警戒を続けることが必要。プラスの動きについては歓迎するが、右傾化した発言や行動には、速やかに反駁、反撃を行うべき。
陳言:
 首相経験者であり、中日の関係をどうやって修復させるかを知っている人物。選挙中は過激な発言もしたが、首相就任後に何をするべきかは、誰よりも安倍氏自身がよく理解しているだろう。

■尖閣問題、緊張強まる日中関係、海外メディアは開戦の可能性示唆

環球時報(電子版)、12月15日

 中国機による領空侵犯や海洋巡視船の領海侵入に対し、日本側も尖閣諸島周辺の警戒を強めていることから、海外メディアが日中開戦の可能性を示唆している。
 仏メディアは「日本の尖閣諸島国有化以来、中国は日々日本に対して圧力をかけており、日本の首を絞める力を少しずつ強めている。しかし非常に慎重に進められているため、紛争の激化には至っていない」と報道。
 野田政府は名誉挽回を図るために周辺空域の警戒監視態勢を強化した。さらに米国から早期警戒レーダーを購入し、中国の脅威に備えるという。国際世論はこの状況から「アジアの2つの大国が小さな島をめぐって戦争を始めようとしている」匂いをかぎ取っている。「過去の日中戦争の再演」との言い方はこじつけに過ぎないが、日本のテレビ局は、中国と北朝鮮の動きが日本の保守派に憲法改正と集団自衛権の拡大、防衛力増強の「言い訳」を与えていると報じた。
 仏テレビ局は「尖閣問題という時限爆弾の時を刻む音が、日本の新指導者の頭脳と精神を悩ますことになるだろう」と伝えている。

■中国ネットユーザー:南京大虐殺の記念は怨念しか生まない!

Record China 12月14日(金)14時33分配信

 12月13日、中国はこの日、南京大虐殺75周年を迎え、江蘇省南京市で関連イベントが開催された。南京大虐殺記念館でのイベントには、国内外から数千人が集まり、犠牲者に哀悼の意をささげた。
 中国のネットユーザーは南京大虐殺の記念について、「南京大虐殺を記念することにどんな意味があるのか?戦争は人類全体の悲しみだが、中国が記念しているのは、断片にすぎず極端だ。この記念では、日本人に対する恨みを増幅させる以外何も生み出さない。このような行き過ぎた怨念は中国人の凶悪な一面をもさらしている。10数億人の精神の堕落は、30万人の肉体的消滅にも劣らないほどに悲しい」と南京大虐殺の記念活動に異議を唱えた。

■国営TVが"反政府的"映画放映でネット界騒然=「CCTVの反逆だ!」「夢じゃないのか」

米華字メディア・多維ニュース、12月15日

 中国中央テレビ(CCTV)が上映禁止とされていた映画を放映したことが話題になっている。
 放映されたのは『Vフォー・ヴェンデッタ』。ファシズム国家となった英国で、復讐心から政府転覆を狙う謎の男「V」がテロ活動を行うというストーリー。
 「芸術家は真実を伝えるため、政治家は事実を隠すためにウソをつく」、「民衆は政府を恐れてはならない、政府こそ民衆を恐れるべきなのだ」といった名台詞が有名な同作品は、中国本土では放映が禁止されていた。無政府主義者が独裁国家を相手に大立ち回りを演じる映画を国営のCCTVが放映したことに、ネット界では大きな衝撃が走った。
 ネットユーザーからは、「CCTVが面白くなってきた」「水面下で何かが変わりつつあるのか」「CCTVの反逆」「快挙だ」といった声が上がり、「おかしいな。なぜこの映画が禁止されていいないんだ。まさか、本当に改革があったのか。わけがわからない」「夢かと思った」と、まさかの事態をいぶかしむ書き込みも見られた。

■中国の就職で有利なのは「既婚で子持ちの女性」

環球時報(電子版)、12月11日

 12月7日、香港中国通信社によると、中国では最近、既婚で子供を持っている女性が就職に有利だという。
 河南省でこのほど女性のための就職支援会が開催された。子供を出産後、初めて就職活動に参加した王さんは32歳。7年間の経理経験を持っているが、「企業は新卒者を採用するだろう」と内心不安に。会場で数社の企業ブースを回ったところ、そのうち3社から好感触を得た。鄭州にある大型商業施設の人事担当者は王さんに対し、その場で「2日後に面接する」と告げた。
 この人事担当者によると、最近「既婚で子供を持っている女性」を採用する傾向にあるという。「結婚や出産という人生の大きなヤマを越えた女性の方が、仕事に対して情熱的であり、積極的に取り組んでくれるから」というのがその理由だ。こうした傾向はこの企業だけではない。就職支援会に参加した企業の約7割が雇用条件に「既婚で子供を持っている女性優遇」と明示していた。
 ある企業の人事担当者も「家庭を持って子供を育てた女性は精神的に落ち着いており、責任感も強く仕事も真面目にこなす。もし若い女性を採用して、結婚や出産で仕事を辞められたら、企業にとって大きなマイナスだ」と説明した。人材管理に長年携わってきた専門家も、「既婚で子持ち」の女性の採用に企業が積極的になっている傾向について「労働コストからみても合理的な判断」と指摘。

■江西省九江市で世界一目指して、高さ48メートルの仏像が完成間近

中国新聞ネット、12月8日

 中国・江西省九江市星子県で、阿弥陀仏の銅像が製作の佳境を迎えていた。
 黄金色に輝く仏像の全容が見えてきており、その完成が期待される。像は高さ48mで、2000年に当局から建立が許可された。完成すれば、世界一の高さを誇る阿弥陀仏の銅像が誕生するという。

■手書きするのは自分の名前だけ!中国の若者、「漢字離れ」顕著に

環球時報、12月8日

 南ドイツ新聞は6日、中国の若者に深刻な漢字離れが広がっていると報じた。
 中国語の文字は単なる字母の組み合わせではなく、これを書くには高度のスキルが必要だ。この文字を習得するには精神的にも肉体的にもかなりの苦痛を伴い、長年にわたる努力が必要だ。100年も前に、ある批評家が「中国の書き方練習は苦しい訓練である」として、これを改める必要があると説いた。さらに中国語の文字と話し言葉は別物であり、1つの文字を学ぶには書き方と発音の両方を覚えなければならない。
 中国の康熙字典には約4万7000字の漢字が収められている。日常生活で使用する漢字は約3000字だが、ある調査では回答者の80%が「よく漢字を忘れる」と答えている。中国教育部も「漢字健忘症」にかかっている学生の増加を指摘。その原因の1つに受験戦争文化を挙げ、子供たちの頭の中が「数字と英語でいっぱい」だからだと分析した。さらに重要なことは、中国の若者が過度に電子機器を使用するため、文字を手書きするのは自分の名前だけという状況にあることだ。そのほかの文章はパソコンやスマートフォンで作成すればよい。電子機器で中国語の文章を作成するには、ピンインと呼ばれる中国語の発音表記をローマ字で打ち込む。そして現れた文字列のなかから適切な文字を選ぶ。こうして若者が漢字を手で書く機会はますます減少しているのだ。
 さらに、インターネット上には「88、3Q(Bye-bye,thank you)」といったネット用語が氾濫しており、中国教育部の関係者も「グローバル化と最新技術が中国の伝統と言語に深刻な影響を及ぼしている」と危機感を露わにしている。


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プロフィール

安藤チャンめぐみ

安藤チャンめぐみさん
中国上海出身。上海で大学を卒業後に来日。東京大学大学院で農学生命科学研究科の修士課程を経て、ドイツ系企業バイエルのグループ企業に就職してマーケティングや貿易業務に従事。日中間の架け橋的なビジネスに注力したいと退職し独立した。現在、日中間のビジネスを開拓しながら、某テレビ局で中国全般に関するニュースなどの通訳・翻訳の仕事、取材同行などに携わっており、5年以上の実績がある。最近は日本と中国の起業家精神や女性の自立心の違いにも注目している。