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6.翻訳お役立ちツール

機械ができることは機械にやらせて
翻訳者は人間しかできない本来の翻訳に専念しよう!

昔、翻訳と言えば、何冊もの分厚い辞書や参考書を手元に置きながら、翻訳者は原稿と格闘していました。
医学をはじめ、専門性の高い分野の翻訳では、まず原文の内容を理解するだけで一苦労であり、それを異なる言語で論理的に表現するために、文章を組み立てるのは至難の技でした。しかし、インターネットに情報が溢れ、パソコンの性能が飛躍的に高まった現在では、IT技術をうまく活用すれば、翻訳者の労力を激減させることができます。
つまり、機械にできることは機械にさせて、人間は人間にしかできないところだけに力を注ごうという考え方です。ここでは、医療翻訳において、ITを最大限に活用した効率のよい翻訳ワークフローをご紹介します。

基本コンセプト

基本コンセプトは以下の2点です

  • 1. 対訳検索を行い、過去の翻訳資産をリサイクルして翻訳効率を高めよう
  • 2. ケアレスミスを機械チェックで確実に減らし、翻訳品質を高めよう

これらの基本コンセプトに基づき開発されたのが、「対訳君」と「CheckAlign」というソフトウェアです。最初にこの基本コンセプトを説明しながら、それぞれのツールをご紹介し、最後にこの2つのアプリケーションソフトを使った翻訳ワークフローをご紹介します。

基本コンセプト1

対訳検索を行い、過去の翻訳資産をリサイクルして翻訳効率を高めよう

文章のリサイクル(対訳の有効活用)

エコ、エコと叫ばれるこの時代、翻訳においても文章のリサイクルはあたりまえです。過去に翻訳した文章を、原文と訳文のセット(以後、対訳と呼ぶ)でデータベースに保存しておけば、次に同じような文章を訳すときにその文章をリサイクルすることができます。

例えば、以前に、あるクライアントから企業研修の案内書の翻訳の依頼があり、下のような文章を英語に翻訳したとします。

「研修は5月5日から開始し、その後6週間毎週火曜日に実施される予定です。」
"A training course is due to commence on the 5th of May and will run for the following six consecutive Tuesdays."

翻訳後にこの文章をペア(対訳)にして、いつでも検索できるようにデータベースに登録しておけば、次に、同じような文章を翻訳するときにこの対訳が役立ちます。

仮に、別の仕事で以下のような文章を英語に訳すことになったとします。

「研修会は第1回目が10月6日(水)で、その後毎週水曜日計4回開かれます。」

この文章は上で登録した対訳の日本語の文章と表現は多少異なりますが、基本的に内容はよく似ています。ですので、データベースから対訳を検索してこの対訳が見つかれば、ペアーの英文の基本構造をそのまま利用して、赤字の部分だけを変更するだけで、効率よく文章のリサイクルを行うことができます。

リサイクル結果: "A training course is due to commence on the 6th of Oct and will run for the following four consecutive Wednesdays."

現在、市販されている翻訳支援ソフトの多くが、このような過去の翻訳資産(対訳)を有効活用する機能を備えています。その一例として「対訳君」をご説明いたします。

★対訳検索ソフト「対訳君」とは?

大量の対訳の検索と同時に複数の辞書の検索や、インターネット検索が行える高機能検索ソフトです。他の翻訳支援ソフトの場合、購入時にはデータが何も入っていないものが多いのですが、この対訳君は最初からかなりの量のデータが入っていることが最大の特徴です。3つの製品がありますが、それらはすべてツールの機能は同じで、中に入っている辞書や対訳集が異なります。もちろん、どの製品でも、自分自身のデータをユーザ対訳集として追加し、データベースを強化していていくことができます。

詳細は株式会社MCLのWEBサイトをご覧ください。
→対訳検索ソフト「対訳君」(株式会社MCL)

対訳君
医療翻訳者の有用な「対訳君医学版Accept」について
対訳君医学版Accept

対訳君医学版Acceptには、メルクマニュアル18版など、すぐれた医療情報から丸ごと抜き出した、数にして18万を超える対訳が内蔵されています。以下にその一部をご紹介します。

Jaundice due to drug-induced hemolysis may at first suggest hepatotoxicity, but in such cases, bilirubin is unconjugated and other liver function test results are normal.
薬物誘発性溶血による黄疸がみられる場合,まず肝毒性が示唆されるが,このような症例ではビリルビンが抱合されておらず,他の肝機能検査所見は正常である。

Imatinib mesylate (STI571) has demonstrated marked activity in patients with myeloid blast crisis and in patients with lymphoid blast crisis or Philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastic leukemia.
メシル酸イマチニブ(STI571)は,骨髄性急性転化を来した患者およびリンパ性急性転化またはフィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ芽球性白血病を来した患者に著明な活性を示している。

医学翻訳の現場では、上記のような文章を大量に英訳または和訳するケースもあります。このような時、参考にできる対訳が手に入るのと入らないのとでは作業効率に雲泥の差が生じます。

「対訳君」の作業画面
「対訳君」の作業画面
「対訳君」インターネット検索画面
「対訳君」インターネット検索画面
基本コンセプト2

ケアレスミスを機械チェックで確実に減らし、翻訳品質を高めよう

医療翻訳の仕事では、薬の用法・用量など、決して間違いが許されない情報がたくさんあります。しかしどんなに慎重に作業を進めても、所詮人間が行うこと、必ず間違いは起こります。そんなとき、機械が人間のミスを確実にチェックしてくれると非常に心強いものです。このような時に大いに利用してもらいたいのが、品質自動チェック機能付翻訳支援ツール「CheckAlign」です。このCheckAlignというソフトウェアは、単なるQC(品質管理)機能だけでなく、対訳を効率よく作成するアラインメント機能と、この上で翻訳も行えるエディタ機能を兼ね備えています。まずは順を追ってアラインメント機能からご紹介します。

★活用1 対訳データベースを作成するアライメントツールとして活用

前述のように、今や過去の翻訳は有効活用すべき貴重な"知的資産"です。しかし、"資産"として生かすには、Excel、Word などのフォーマットで保存されている英語と日本語の別々のドキュメントファイルから、原文と訳文を抽出し、一文ずつ対応づけていく必要があります(アラインメント)。「CheckAlign」には強力なアライメント機能があるので、これを使えば、対訳作成を非常に簡単に行うことができます。増やした対訳は「対訳君」でも、またSDL TRADOS やその他の翻訳支援ツールでも使用することができます。

★活用2 エディタとして使う

「CheckAlign」には翻訳アシスト機能があり、エディタ(翻訳文章を作成/編集できる機能)として使うことも可能です。また、原文の中に、クライアントの指定用語集に含まれている用語がある場合は、エディタの下部に訳語や注意コメントが表示されるので、確実に指定用語を守りながら翻訳することができます。

エディタ画面
エディタ画像

★活用3 翻訳後のチェックツールとして使う

なんと言っても「CheckAlign」が本来の機能を存分に発揮するのは、翻訳の品質管理です。クライアントの指定用語がすべて正しく守られているか、数字を間違えていないか、単位記号があっているか、そんな気がかりなことを一挙に自動でチェックしてくれます。

チェックできるのはこんなこと

<基本チェック>

*転記ミスなどケアレスミスを抽出するためのチェック
①数字・略語・記号・単位の現出頻度チェック
 数字や略語などは、原文と訳文に原則同じ回数出るものという発想のもとにチェック
②修正ミスチェック
 「ですです」「しますします」などのように修正ミスによって重複して同じ言葉が残ってしまったパターンのチェック。
③文章の長さチェック
 適切な対訳データであれば、原文と訳文の長さはある一定の割合に収まるはず、という考えのもとに作成された項目。原文と訳文の長さの割合が合わない場合は、誤訳や訳もれ、もしくは左右の対訳がずれている可能性が高いとして、アラームを出す。

基本チェック画面
基本チェック画面

指定用語取り込み&指定用語チェック

「CheckAlign」には、エクセルで作成した以下のような用語集をそのまま[指定用語集」として取り込むことができます。

指定用語取り込み&指定用語チェック1

エクセルで作成した用語集を「CheckAlign」に取り込む際の画面例です。

指定用語取り込み&指定用語チェック2

取り込んだ指定用語集を使用して、用語チェックを行った場合のメッセージ表示例です。以下の例では、原文中の「tobramycin」が、指定用語集では「トブラマイシン」と訳出するよう指示されているにもかかわらず、訳文で「トブラミシン」と訳出されているため、エラーメッセージが表示されています(画面下部のメッセージ表示欄3行目のメッセージ)。

指定用語取り込み&指定用語チェック3

詳細は株式会社MCLのWEBサイトをご覧ください。
→CheckAlign(株式会社MCL)


「対訳君」と「CheckAlign」を併用した翻訳のワークフロー!

では、実際にこの2つのソフトウェアをどのように活用すれば、翻訳効率が飛躍的にアップするのかをご説明いたします。

★準備フェーズ

過去の翻訳原稿をどんどん対訳化して、自分だけのデータベースを作る。

① 日本語と英語で別々になっている文書(PDF、Excel、Word)を「CheckAlign」を使用して、アラインメントを行う。
② アラインメントが済んだデータを「対訳君」に一気に登録(トラドスや他の翻訳支援ツールでも使用可能)。

★翻訳実践フェーズ

データベースを活用して、効率よく翻訳をしよう!

③ 「CheckAlign」で原文を読み込み、クライアントの指定用語をチェックしながら、「対訳君」のデータを参考に翻訳。
Point!
「CheckAlign」で翻訳を行うと、原文にわからない用語やフレーズがあれば、ダブルクリックするだけで、対訳君やインターネットで一気に検索できます。いちいちスペルを打ち込む必要はありません。



★品質チェックフェーズ

一通り翻訳が終わったら、チェックを走らせてみよう!

【クライアントから支給された用語集があるとき】

④-A クライアントの指定用語集を「CheckAlign」で読み込み、翻訳が終わった文章に対して、用語チェックと基本チェックを同時に行う。→ 指定用語が守られていなかったり、数字を間違えていたりするとメッセージが出るので、指示に従って修正しよう。

【指定用語集がないとき】

④-B 基本チェックだけを走らせてみよう。数字や単位の間違い、略語や記号の間違いなどがあればメッセージが出る。

★翻訳納品後フェーズ

⑤ 品質チェックが済んで、翻訳を納品したら、将来のために納品後の翻訳を「対訳君」に登録しておこう。登録はとっても簡単。次回同じような内容の仕事がきた時に、きっと参考になるはずです。

詳細は株式会社MCLのWEBサイトをご覧ください。
→対訳検索ソフト「対訳君」(株式会社MCL)
→CheckAlign(株式会社MCL)



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